難しいポーズではないものの、体が固いがゆえに行いにくいポーズ…というのがヨーガにはあります。
この背面を伸ばすポーズ(パシュモチッターナ・アーサナ[Paschmottanasana])もそのひとつですね!
パシュチが背中を意味し、ウッターナが強く伸ばす…といった意味を持つこのアーサナ。
背面を伸ばすため背中をリフレッシュさせる効果が期待できますよ!
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パッと読むための目次
背面を伸ばすポーズのやり方&効果|背面の柔軟性が高まる!
背面の柔軟性を高めるのにもっててこいのこのポーズ。
そもそも前屈が厳しいとなかなか出来ないのでややもどかしく感じるかもしれませんが、杖のポーズからの発展系…だと思って行うのがいいでしょう。
出来るようになるととても気持ちいいのでオススメのアーサナですよ!
前屈した腕を足で押し出すことによって、思いっきり背中が伸びるのがこのアーサナの良さのひとつ。
こんなポーズは日常ではなかなか行わないこともあって、こんな背中の伸ばし方があるなんて知らない人も多いんじゃないでしょうか!
慢性的な背中の痛みを抱えていた私ですが、このアーサナを行うようになってからというもの、かなり痛みが軽くなりましたよ!
背面を伸ばすポーズのやり方
背面を伸ばすポーズの一般的なやり方は以下になります。
- 杖のポーズから両手を上に上げる
- 前屈し、足の裏を掴(つかむ)
- 足裏三点を押し出すように、しっかりと体を伸ばしていく
- 呼吸を大切に意識し、1分〜3分ほどホールドする
もし前屈がキツい場合はハムストリング(太もも裏)の柔軟性が足りない可能性がありますので、立位前屈のポーズなどを行って柔軟性を高めてから取り組んでもいいでしょう。
また、タオルやストラップを足裏にかけて行うやり方もあります。
どちらにしても、強引に前屈しようとするとハムストリング(太もも裏)を痛めてしまう可能性がありますので“痛気持ちいい”くらいのところから伸ばしていくようにしましょう!
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背面を伸ばすポーズの効果!
背面を伸ばすポーズの効果でよく挙げられるのが以下のような効果です。
前屈そのものが難しい…という方も多いと思いますが、そのぶん効果も高いのでぜひ取り組んでいきたい基本のアーサナですね!
- 背面のストレッチ・柔軟性の向上
- 内臓機能を高める効果
- 鼻炎を改善する効果
- 婦人科系の不調の改善
また、当然ながら“太もも裏”への柔軟・ストレッチ効果もああるので、スポーツなどを行っている方にとっても嬉しい恩恵が得られますね!
また、更年期症状や生理中の不調を和らげる効果があるそうですので、生理痛などがヒドい女性は試してみる価値が高そうです。
それ以外にも頭痛や不安の緩和、食欲増進、肥満軽減などに効果を発揮するともいわれています。
背面を伸ばすポーズの特徴
名前 | 背面を伸ばすポーズ |
サンスクリット名 | パシュモチッターナ・アーサナ |
フォーム難易度 | ★★☆☆☆ |
ストレッチ効果 | 背中・身体の前面・肩こり緩和 |
内面への効果 | 体幹を強化する |
このアーサナは動作としては非常に簡単な部類に入ると思います。
どちらかというと柔軟性のほうが求められるポーズですね!
体を前に倒す動作のほうが難関…という方が多そうです。
太もも裏は意識しないと固くなりやすい部分でもありますから、よく柔軟しましょう!
背面を伸ばすポーズの注意点
体が前に倒れないからといって、強引にやりすぎると体を痛めてしまうことがあります。
痛気持ち良いくらいのポイントをゆっくりと維持するよう意識すると良いでしょう。
前屈ならば、立位前屈のポーズと併用して行なっていくのも、一つの手段かもしれませんね!
体を柔らかくするポイント、意識したいこと!
体を柔らかくするために日々のストレッチ。
この時に理解したいのが“瞬発的な努力”と“継続的な努力”の違い。
ストレッチに失敗している方を観察したりお話を伺ったりしてみると、無理な柔軟を瞬発的に行って、早々に「無理だ」という結論に達した結果諦めている…ということが多いように思います。
(実際にそういうストレッチをしていた時期が私にもありました…)
しかし、ストレッチという行為は、苛酷に行なったところですぐに結果の出るものではないようです。
むしろ、過度なストレッチはモチベーションの低下を招きます。
これは、ストレッチを行う際の“痛い思い”に過度な期待をしている…と言い換えることもできるでしょう。
「これだけ痛い思いをしたんだから、これくらいの成果は出るはずだ」
そして、そのリターンが自分の想像に見合わなかった時、多くの人は「大人になってからはもう無理なんだ…」と挫折してしまうようです。
しかし実際にある程度の成果を出してみて思うのですが、ストレッチは実際のところ、適度な負荷で淡々と継続していくタイプの努力が必要だと思います。
- 瞬発的な努力…瞬間的にめっちゃ痛いものの、リターンが少なく感じる
- 継続的な努力…痛気持ちいいくらいだけど、続けやすい
瞬発的な努力と継続的な努力では、自分が感じる痛みの度合いが違うので、それに対して期待するリターンの度合いも変わってきます。
結果“やや痛気持ちいいくらい”で行なっていったほうが、成果に繋がりやすいようですね!
思えば、長年かけてカチコチに固まった身体を1週間やそこらでほぐそう…という考えがそもそも「逆上がりが出来ないのに大車輪をしようとする」みたいな考え方に近い気がしますしね。
ゆっくりと固まった身体をゆっくりじっくりほぐすように行なっていけば、着実に成果が出てくると思いますよ!
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