股関節の柔軟性を高める蓮華座の応用系、魚のポーズ(マツィヤ・アーサナ[Matsyasana])。
マツィヤとはインド神話における三神のひとり、ヴィシュヌ神の化身として知られる神様。
蓮華座(れんげざ)の状態から全身を寝かせていくアーサナで、背骨のストレッチにも良い効果があるとされています。
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パッと読むための目次
魚のポーズのやり方&効果|股関節の柔軟性を高める蓮華座の応用系!
魚のポーズはまず以下のように蓮華座を組むところからスタートします。
両かかとを足の付根につけるように組みましょう。
無理をすると脚を痛めてしまうので、蓮華座が厳しい方は足を組まずに行なっても大丈夫です。
上体を後ろに倒し、仰向けになったら、肘で床を押して背中を反らせていきます。
魚のポーズは高いストレッチ効果がある反面、やや強度の高いアーサナです。
自信の体の柔軟性と照らし合わせつつ、無理せず取り組んでいきましょう!
魚のポーズのやり方
魚のポーズのやり方は以下の3ステップになります。
- 蓮華座を組む
- 上体を後ろに倒す
- 肘で床を押して背中を反らせていく
股関節が固い方にとっては、魚のポーズもなかなか厳しいかもしれません。
難しい方は足を組まず、まっすぐに伸ばした状態で行なっても良いとされています。
背骨がグッと伸びるので、とても気持ちいいアーサナですよ!
私の場合は股関節が昔から硬かったので、そもそも蓮華座が出来るようになるまでが長かったような気がします。
無理をして足首を痛めてしまったこともあるので、くれぐれも出来る範囲でコツコツと取り組んでみてくださいね!
実際に出来るようになってみると「背骨のリフレッシュ感」を感じられるアーサナだと思います。
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魚のポーズの効果
魚のポーズの効果として一般的にいわれるものは以下。
- 肩・胸の柔軟性を高める
- 呼吸機能を高める
- 股関節の柔軟性を高める
- 背骨全体をリフレッシュさせる
※足を組み替えて同様に行う
実際に継続して取り組んでみて、このアーサナはどの効果も“とても実感しやすい”と感じました。
股関節の柔軟性、肩・胸の柔軟性は取り組む前と後で大きく変わったと思います。
また、横になってリラックスしながら行える特性を持っていることから、リラックス効果も高い気がしますね!
魚のポーズの特徴
名前 | 魚のポーズ |
サンスクリット名 | マツィヤ・アーサナ |
フォーム難易度 | ★★★☆☆ |
ストレッチ効果 | 肩、胸、股関節、背骨 |
内面への効果 | 呼吸機能を高める |
ヨガには様々なポーズがありますが、その中でも魚のポーズは強度が高いほうに分類されます。
しかしそのぶんストレッチ効果も高いため、柔軟な身体を作っていくのに高い効果が期待できそうです。
また、このポーズは「肩こりや不眠解消」への効果も高いとされているので、睡眠が浅い悩みを抱えている方にとっても良いかもしれませんね!
日本語では結跏趺坐(けっかふざ)なんて呼んだりも。
色々な呼び方があるのです。アジアの文化に繋がりを感じますね!
男女問わず身体の柔軟性を高めるには多くのメリットがあります。
日常生活において怪我をする確率を下げてくれたり、代謝が上がることで太りにくくなる恩恵もあるでしょう。
筋力トレーニングの観点から見ても、筋肉が柔軟になることで可動域が広がるため効果が高まるとも言われています。
また女性であれば、柔軟な身体はセクシーさの象徴でもあるので、そういった意味でも魚のポーズは大きく貢献できるはずです。
魚のポーズの注意点
魚のポーズの注意点は、やはり蓮華座(結跏趺坐)にあると思います。
私が実際に足首を痛めた経験があるので、くれぐれも無理はしないように注意喚起したいところです。
ただ、蓮華座が組める方にとっては非常に
魚のポーズのこぼれ話
このアーサナの元となっているマツィヤ(マツヤ)とは、ヒンドゥー教におけるヴィシュヌの第1のアヴァターラ(化身)とされています。
伝説では“大洪水が起こり全ての命を破壊する”と予言した存在でもあり、どこかキリスト教の“ノアの方舟と大洪水のエピソード”に通じる部分を感じますね!
wikipediaより引用 マヌのボートをひくマツヤ
伝説の話に戻ると、マツヤは船を用意して七人の賢者と全ての種子を乗せるようマヌ王に告げ、船ヒマラヤの山頂まで引張り、地上に生命を再生させたといいます。
今となっては全く違うキリスト教とヒンドゥー教の間に、どこか共通点のようなものがあるという事実を思うと、なんだか歴史の神秘を感じてしまうものです。
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