三日月のポーズの効果とやり方|肩こりの緩和と二の腕・足の引き締めに!

肩こりの緩和や二の腕・足の引き締めに効果的であるとされる三日月のポーズ(アンジャネーヤ・アーサナ[Anjaneyasana])。

アンジャネーヤとは、インド神話におけるサル族の王様(ハヌマーン)の別名なんだそう。

背中の湾曲が三日月を想起させることが、このポーズの由来になっているとのこと。

前後に開脚する前後開脚(縦スプリッツ)が苦手な方にとっては、足がよく伸びて気持ち良いアーサナだと思います。

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三日月のポーズの効果とやり方|肩こりの緩和と二の腕・足の引き締めに!

膝立ちになり片足を踏み出すところからこのアーサナはスタート。

脚は大きく踏み出して、両手は右膝の上に乗せましょう。

両手を上げつつ、重心を前に移していきます。この辺りで股関節にストレッチ効果を感じ始めると思います。

ここから上体を後ろに反らし、目線は斜め上に向けるようにしましょう。

三日月のポーズのやり方

三日月のポーズのやり方は以下の4ステップになります。

  1. 膝立ちになり片足を踏み出す
  2. 両手を右膝の上に乗せる
  3. 両手を上げつつ、重心を前に移していく
  4. 上体を後ろに反らし、目線を斜め上に向ける

比較的シンプルなアーサナではありますが、ハムストリングス(太もも裏)が良く伸びるため脚力が必要なスポーツを行う方にとっても高い効果が期待できることでしょう。

呼吸を整えリラックスし、しっかりと柔軟&ウォームアップを行うことで、怪我の防止にも繋がります。

ゆっくりと呼吸を整え、凝り固まった背面&お腹を伸ばす気持ちで行なってみましょう。

体をほぐすことは、リラックス効果を高めることにも繋がります。

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三日月のポーズの効果

三日月のポーズの効果として一般的にいわれるのは以下。

  • 体を引き締める
  • 体の前面をストレッチする
  • 肩こりを緩和する
  • 二の腕を引き締める

特に、肩こりの緩和に関しては高い効果を感じるため、デスクワークなどを行っている方には特にオススメのポーズです。

体の血行も良くなるので、よくお世話になっているアーサナのひとつだったりします。

英雄のポーズ1と近い部分も感じますね!

三日月のポーズの特徴

名前 三日月のポーズ
サンスクリット名 アンジャネーヤ・アーサナ
フォーム難易度 ★★★☆☆
ストレッチ効果 体の前面・股関節
内面への効果 倦怠感の緩和

強度としてはやや高いぶん、ストレッチ効果も高いと思います。

筋力トレーニングなどのエクササイズの中でも、スクワット系列の下半身のトレーニングを行う際に、積極的に絡めていきたいアーサナです。

ウォームアップ時に柔軟を行うことは怪我の可能性を下げると同時にトレーニングの質を高め、クールダウン時に行うことは疲労の回復を早めるとされています。

このアーサナのポイント
股関節・ハムストリングス(太もも裏)に高いストレッチ効果があります。
血行を良くし、肩周りも気持ちいいですよ!
また、思ったよりもグッと背中を反らすため、背中の筋肉を「たわませる」効果もあると思います。
緊張した体をほぐすにはピッタリですね!

三日月のポーズの注意点

三日月のポーズは比較的強度の高いアーサナです。

高いストレッチ効果を得られるのは大きな魅力ですが、無理をしすぎて体を痛めてしまっては本末転倒。

ちょうど「痛気持ち良いくらい」を意識しつつ、強引すぎる曲げ方は行う話内容にしましょう。

類似したポーズとして英雄のポーズ1でも股関節には効きますから、体の柔軟性がまだそこまで高くない方はそちらから取り組んでいくのも良いと思います。

ヨガのアーサナには健康のために取り組む方が大半だと思いますから、急がず焦らず着実に、体の上体をメンテナンスしていくのがベストですよ!

そこまで強引に柔軟を行わずとも、痛気持ちいいくらいを継続していけば、数ヶ月後には驚くほど体が柔らかくなっていたりするものですから!

三日月のポーズのこぼれ話

三日月のポーズのサンスクリット名であるアンジャネーヤとは、ヒンズー教の猿神ハヌマーンを示しています。

ハヌマーンは風神ヴァーユの化身でもあり、変幻自在の体を持つものとされています。

一説によると、あの最遊記で有名な“斉天大聖孫悟空”のモデルになったのがこの神様とも!

ヒンドゥー教の聖典ともなっている叙事詩「ラーマーヤナ」より伝わり、今でも民間信仰の対象として人気が高いハヌマーン。

このことから、インドの神話は実に広い地域に影響を与えておいることがわかりますね!

宗教とは切り離して考えたとしても、非常に奥深いアジアの文化がそこに眠っているような気がしてしまいます!

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