7つの頭を持ってヘビの王、アナンタ(ナーガラージャ)を意味するとされる、アナンタのポーズ(アナンタ・アーサナ[Anantasana])。
このアーサナには股関節やふくらはぎの柔軟性を高め、体幹を強化していく効果があります。
日本では蛇のポーズ、龍のポーズなどと訳されたりするようですよ!
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パッと読むための目次
アナンタのポーズのやり方&効果|股関節の柔軟と体幹の強化に!
身体の横側を下にして横になり、ひじを支えにするところからこのアーサナはスタート。
揃えた両足のうち、上側の足を上に上げています。
肘〜手の平までの前腕で、全身のバランスを取るようにしましょう!
ここまでで十分にアナンタのポーズの効果は得られると思います。
上側の足の内側の筋肉にもややアプローチされるため、太もものシェイプ効果も期待できるかもしれません。
また、ポーズを深めていけそうな方は足を更に上げ、つま先を持つようにするやり方もありますよ!
アナンタのポーズのやり方
アナンタのポーズのやり方は以下になります。
- 体側(横側)を下にして横になる
- 肘〜手の平までの前腕を支えにする
- 上側の足を上げられるところまで上げてゆき、バランスをキープする
- ポーズを深められそうな方は更に足を上げ、つま先を指で掴む
足を思い切り上に上げ、つま先をつまんだ状態で膝をピンと伸ばすには、ハムストリング&ふくらはぎの柔軟性が必要です。
このアーサナも「痛気持ちいい」くらいのところで固定すれば柔軟効果が得られますから、継続的に行なっていくといいでしょう。
無理に伸ばそうとしてしまうと故障の原因&挫折の原因になりますから、無理はしない程度を意識していくといいですよ!
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アナンタのポーズの効果
アナンタのポーズの効果は、一般的にいかのようなものといわれています。
特に体幹は整えることによってポッコリお腹の予防・解消に繋がりますから、現代人には嬉しいメリットですね!
- 股関節の柔軟性を高める
- 二の腕のシェイプアップ
- 体幹を強化する
- 気持ちを安定させる効果
また、実際に行なってみるとこれらに加えて、ハムストリング(もも裏)やふくらはぎへのストレッチ効果を体感できると思います。
これらの筋肉がリラックスして柔軟になることによって、前屈や開脚が随分と楽になりますから、ゆったりと取り組んでみるのはオススメです。
童話「ウサギとカメ」のカメのように、日々淡々と行うこと。
なにはともあれ“ヨガを習慣化してしまう”ことが、最短で結果を出すコツだと思いますよ!
アナンタのポーズの特徴
名前 | アナンタのポーズ |
サンスクリット名 | アナンタ・アーサナ |
フォーム難易度 | ★★☆☆☆ |
ストレッチ効果 | 股関節・ふくらはぎ |
内面への効果 | 体幹強化、気持ちの安定に |
強度・難易度はそこまで高くなくも、太もも周りの引き締めには効果的だと思います。
特に内もものたるみなどが気になっている方にとっては効果が高いと思いますよ!
インド神話は本当に奥が深く、調べていくと興味が尽きませんね!
アナンタのポーズの注意点
アナンタのポーズは人によっては腰に負荷がかかる場合があります。
大きな負荷ではないと思いますが、腰に疾患を持っている場合には推奨しません。
また、比較的取り組みやすいアーサナだからこそ、飽きやすい一面があるのもひとつの欠点だといえそうです。
無理のない範囲でコツコツと継続できるよう、意識して取り組んでいきたいですね!
アナンタのポーズのこぼれ話
このアーサナの元なったアナンタとは、インド神話に登場するナーガラージャの一人なんだそう。
7つの頭を持た蛇の王なのだそうで、その名は「永遠」を意味しているとされています。
現代のヒンドゥー教で最も影響力を持つ主神が「ヴィシュヌ・ジヴァ・ブラフマー」の3柱なわけですが、その中でもアナンタはヴィシュヌと縁深い神様なんだそうです。
ヴィシュヌはまだ宇宙が混沌の海だった頃、アナンタを船の替わりにして寝ていたといいます。
そしてこの世が終わる時、全ての生物が滅び去った時も、再び世界が創造されるまでの間、ヴィシュヌはアナンタの上で眠り続けるとされている…とのこと。
こういった神様のエピソードは実に神秘的でスピリチュアルな部分を含んでおり、興味を持って調べ始めてみると実に奥深いものを感じますよね!
日本は基本的に「無神論者・無宗教」が多い国ですが、世界ではそんな日本のほうこそレアケース。
世界では多くの人々がそれぞれの神様の存在を信じ、今の文化を形成しています。
多くの人々が物心ついた頃から、それぞれの土地に縁のある神さまを信じて生きてきたこともあり、宗教や神話はいまだ世界の人々の人格や生活基盤に大きな影響を及ぼしている要素です。
海外の方々と接する機会の有無に関わらず、そういう文化が自分たちの生活する社会の外側に広がっている…と考えると、なんだかロマンが広がってきますよね!
現代ではヨガ(ヨーガ)の中にある宗教性に触れる必要性までは不要だと思いますが、知識として「そういう文化が存在する」という事実を学んでいくことは、ひとつの教養として素晴らしいものだと思います。
ヨガのアーサナを学ぶことひとつとってもそうですが、知らないこと(知識・文化に関わらず)を知ることは、まるで知識欲を刺激する冒険のようですね!
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