股関節の柔軟性と内臓機能のアップに効果的とされる開脚の前屈のポーズ(ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ[Upavistha Konasana])。
ウパヴィシュタとは座った、コーナは角という意味を持つ言葉です。
開脚によって骨盤周り(大腿骨と骨盤の接合部ああり)を柔らかくすることで、女性にとっては生理痛の緩和などに効果が高いそうです。
また、男性でも股関節が柔軟だとスポーツ&トレーニング時の怪我・故障の防止にも繋がりますから、開脚のアーサナはメニューに組み込みたいものです。
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パッと読むための目次
開脚の前屈のポーズのやり方&効果(座位)|股関節の柔軟性と内臓機能のアップに!
杖のポーズで座ったら、そこから両足を開きます。
左右に足を開いたら背筋を伸ばし、骨盤を立てましょう。
腰を丸めないようにして、両手を前方の床につけます。この時、膝は真上を向くように意識しましょう。
そのまま体を前に倒していき、胸を床に近づけていきます。
両手で両足を掴むようにしますが、ここまでくると人によっては体を前に倒すのが厳しくなってくると思います。
無理をしない範囲で行いつつつ、柔軟性を高めていきましょう。
開脚の前屈のポーズのやり方
開脚の前屈のポーズのやり方は以下になります。
- 杖のポーズで座り、開脚する
- 背筋を伸ばし、骨盤を立てる
- 腰を丸めないようにして、両手を前方の床につける
- 体を前に倒していき、胸を床に近づけていく
- 両手で両足を掴む
座位の前屈のポーズは高い柔軟性が求められるものが多いですが、このアーサナもそのひとつ。
前屈や開脚が出来ない時は、太もも後ろの筋肉(ハムストリングス)のや骨盤周りの柔軟性が乏しい可能性があります。
太もも裏のハムストリングスを構成する大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋をしっかりとストレッチするようにしましょう!
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開脚の前屈のポーズの効果
開脚の前屈のポーズの効果は一般的に以下とされています。
- 股関節の柔軟性を高める
- 気持ちを落ち着ける
- 内臓機能を高める
- 婦人科系の不調を改善する
股関節の柔軟性は、スポーツをする・しないにかかわらず、しっかり高めていきたいものです。
体がカチコチに固まってしまうと、血行も悪くなり代謝も落ちてしまう結果につながります。
特に現代人はデスクワークや運動不足が影響し体が固まってしまいがちな傾向にあります。
体が硬いことは“腰痛・肩こり・ぎっくり腰”などの原因になると指摘されていますから、一定の柔軟性は確保して、肉体的なポテンシャルも高く維持していきたいところですね!
開脚の前屈のポーズの特徴
名前 | 開脚の前屈のポーズ |
サンスクリット名 | ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ |
フォーム難易度 | ★★☆☆☆ |
ストレッチ効果 | 股関節の柔軟 |
内面への効果 | 婦人科系の不調改善、内臓機能を高める、気持ちの安定 |
座骨や腹部内臓に刺激を与えることで、生理痛やPMS(月経前症候群)に効果があるとされています。
股関節の開脚は代謝UPにも効果的なので、積極的に取り組みたいですね!
まずは開脚から…ということなら股関節周りの柔軟などに力を入れてみましょう。
開脚の前屈のポーズの注意点
開脚は無理をしすぎると筋を痛めてしまうことがありますので気をつけましょう。
どれだけ体が堅い方でも毎日10分づつ柔軟を続けていけば、1ヵ月ぐらいで結構柔らかくなるので、コツコツ系ですね!
一気に出来るようにならないのはもどかしいですが、日々の努力が成果として実れば喜こびもひとしおですよ!
実感しにくい効果でも、効果は確実に現れる!
以前から柔軟は行うようにしていたんですが、ここ最近は特に力を入れて行うようになりました。
正直、日常生活では“体の柔らかさ”が活きていると感じる場面は少ないと思います。
体が柔らかいことによって得られる恩恵の中でも、最も主要なのはおそらく以下の2点。
- 血行・代謝を上げる効果
- 怪我・故障の確率を下げる効果
この2点が結構クセモノで、どちらも人間の感覚では“感知しにくい”特性を持っているんですよね…。
血行や代謝が上がっても「代謝が上がってきた〜!」と感じることは少ないですし、柔軟性をが高まったことによって仮に怪我・故障を回避できても「体が柔らかくてよかった〜!」とは実感しにくい、というのが正直なところ。
しかしながら、ヨガやストレッチのような柔軟効果の高いエクササイズは、継続して行なっていくと“ジワジワと確実に効いてくる感じ”を実感出来る分野であることもまた事実です。
なかなか体が柔らかくならないなぁ…という気持ちを乗り越えて成果が出たときの喜びはひとしおですよ!
男女共に共通していえることですが、アスリートのようにしなやかで柔軟な肉体は見ていて非常に美しい印象を与えますしね!
開脚の前屈のポーズは思いっきり開脚をするのでややハードルが高く感じるかもしれませんが、こういうポーズをひとつの目標にしていくのも、やりがいのひとつになるはずです。
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