ただ、立ってるだけ…と、軽視してしまいがちなこの山のポーズ(ターダ・アーサナ[tadasana])。
サマスマティとも呼ばれる基本の立ちポーズであり、ターダは山、サマは直立、スティティは不動の姿勢…をそれぞれ表すそうです。
このポーズは日頃のヨガに積極的に取り入れていく…という感じでは使ってないですけど、基礎として非常に大切なポーズ。
たまに鏡の前で姿勢をチェックすることをオススメします。
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パッと読むための目次
山のポーズのやり方&効果|姿勢を整える基本のひとつ!
「立っているだけ」のように見える山のポーズは、モチベーションが高ければ高いほど無視して次のポーズを学びたくなってしまうもの。
ただ、何事も基本が大切…というのは本当で、やってみると“普通の立ち方とは全然違う”ことがわかるはずです。
背筋がスッと通ることに加えポーズがこの形なので、実は「電車の中とかでやってもヨガやってるとバレない(笑)」みたいな利点もありますね!
実際に時間を割いてやってみるとリラックス効果も高いため、オススメできるアーサナになります。
山のポーズのやり方
山のポーズのやり方は以下のようになります。
- くるぶしを付けて直立する
- 頭のてっぺんを上に引き上げる
- 方は後ろに回すように引いて、肩甲骨を引き下げるイメージ
- 膝は内側に回すようにして引き締める
- 重心はカカトのほうにかける
ただ立っているだけのように見えるものの、呼吸を意識して取り組んでてみるとそのリラックス効果の高さに驚くはずです。
①のプロセスで頭を引き上げるの動作に対し、②のプロセスでの肩甲骨を引き下げる…という動作を加えると、背筋がスッと通る感じがしませんか?
人によっては呼吸が楽になり、深く落ち着いてくるような感覚がするかもしれません。
尾骨の辺りを下に下げるようにするとさらに良く、私の場合は“地面に吸い寄せられるような一体感”を感じます。
これがおそらく“重心が安定している感じ”ということなんだと思います。
落ち着いた山のようにどっしりと、体の重心を落ち着かせましょう。
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山のポーズの効果
ただ直立しているだけのように見えますが、山のポーズは姿勢に対して高い影響力があることがわかりました。
山のポーズの効果は一般的に以下ものようなものといわれています。
- 姿勢を整える効果
- 体幹を安定・強化させていく
- 気持ちを安定させる
特に最後の「気持ちを安定させる効果」は、想像以上に高く侮れません。
人間の心は非常に不安定なもので、自分で「安定している」と思っているからといって実際に安定しているとは限らない…というのが難しいところ。
心というのはその時の状況、その日にあったこと、抱えている悩みなどによって簡単にバランスを崩すもので「自分は鉄の心を持っているから大丈夫!」と自負している人ほど、その傾向が強いようです。
自分自身の感覚を疑う聡明さを持ってこのアーサナに取り組むことで、より深いリラックスを得られるかもしれません。
しっかりと“心を無にすること”を意識しつつ、ゆっくりと呼吸を吸って吐いてを5回ほど繰り返してみると、脳がリラックスする感覚を実感できるはずです。
また、人間の脳はつねに忙しく働いてしまっているらしく、自分が思っている以上に“常に何かを考えてしまっているもの”なのだそう。
そんな「おつかれさま」の脳に対し、意識的に休息を与えるのにも、ヨガはとても有効ですね!
山のポーズの特徴
名前 | 山のポーズ |
サンスクリット名 | ターダ・アーサナ |
フォーム難易度 | ★☆☆☆☆ |
ストレッチ効果 | 背中・身体の前面・肩こり緩和 |
内面への効果 | 体幹を強化する |
直立不動の姿勢ではありますが、肩を後ろに引き、頭が天井に引き上げられるような感じで行いましょう。
体がどっしりと落ち着いて、台地と一体化しているイメージを持つのも良いと思います。
屍のポーズと同様に動きの少ないポーズですが、こうい静かなアーサナにこそ、ヨーガの真髄があるようにも思えます。
山のポーズの注意点
非常にシンプルなポーズではありますが、少し気を緩めると肩が前に出てしまったり、猫背になってしまうこともあります。
手・足・頭頂をしっかりと意識して、正しいアライメント(フォーム)になるよう意識するようにしましょう。
手を上に上げたポーズ(ウールドヴァ・ハスタ・アーサナ)も採用してみよう!
また、この山のポーズの発展系として、手を上に上げたポーズ(ウールドヴァ・ハスタ・アーサナ)というものもあります。
ウールドヴァが上、ハスタが手を意味しています。
頭上で合掌をしてもよく、これも姿勢改善と心のリラックスに高い効果が期待できるアーサナです。
また、肩甲骨が上に引き上げられる感じがするので、渡しの場合は肩こり対策としての効果も実感できましたよ!
どこでも出来て、意外に有用な山のポーズ。
やり方も非常にシンプルで簡単なので、何かの“勝負事の前”に行って、気を落ち着かせて臨むのも良いでしょうね!
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